TERM GUIDE · SOCIETY

ソーシャルメディア

「ソーシャルメディア」とは

ソーシャルメディアとは、インターネット上で利用者が情報を発信・共有し、他の利用者と交流できるメディアの総称である。SNS、動画共有サービス、ブログ、掲示板などが含まれる。利用者は情報の受信者であると同時に発信者にもなれる点が大きな特徴である。

新聞やテレビなどのマスメディアでは、新聞社や放送局などの組織から多数の人へ情報を届ける形が中心である。これに対してソーシャルメディアでは、一般の利用者も投稿し、コメントや共有、引用などによって情報の流れに参加できる。そのため、一つの投稿が利用者から利用者へと短時間で広がる拡散性や、相互にやり取りできる双方向性をもつ。

一方で、一度発信した情報を完全に回収することは難しい。元の投稿を削除しても、スクリーンショット、転載、引用、端末への保存などによって複製が残る場合がある。このように、インターネット上に発信した情報が後からも閲覧・検索・再利用され得る性質を残存性という。投稿するときには、現在の相手だけでなく、将来別の人に見られる可能性まで考える必要がある。

また、多くのソーシャルメディアでは、閲覧履歴、検索履歴、フォロー、反応などをもとに、利用者が関心をもちそうな情報を推薦システム(レコメンドシステム)によって表示している。便利な仕組みである一方、似た情報ばかりに接触しやすくなり、見える情報が偏ることもある。

情報の偏りに関する代表的な概念として、フィルターバブルエコーチェンバーがある。
フィルターバブルは、主にアルゴリズムによる個人最適化によって、自分の関心や考えに合う情報が優先的に表示され、異なる情報に触れにくくなる状態である。
エコーチェンバーは、自分と似た考えの人をフォローしたり、同じ意見をもつ人々の間で情報を共有したりすることで、同じ主張が繰り返し反響し、考えが強化される現象である。

ソーシャルメディアでは、正しい情報だけでなく、誤情報や古い情報、文脈を変えた画像なども急速に広がる可能性がある。そのため、情報を受け取ったときには、投稿者の知名度やフォロワー数だけで信用するのではなく、情報源、発信日時、根拠、他の資料との一致などを確認することが重要である。
画像については、逆画像検索を利用して過去の掲載例を探し、撮影時期や場所、元の文脈を確認する方法も有効である。必要に応じて、公的機関の発表や報道など複数の独立した情報源と照合する。

さらに、企業や学校などの組織では、ソーシャルメディアを利用するときの考え方や注意事項をソーシャルメディアポリシーとして定めることがある。これは、従業員や構成員の不適切な投稿、機密情報の漏えい、誤解を招く発信などを防ぎ、トラブルのリスクを小さくするための方針である。

このように、ソーシャルメディアには、誰もが発信者になれること、情報が双方向かつ急速に広がること、発信した情報が残りやすいこと、推薦によって接触する情報が偏る場合があることなどの特徴がある。利用するときには、「誰が発信したか」「なぜ自分に表示されているか」「情報は確かか」「発信後にどこまで広がる可能性があるか」を意識することが重要である。

EXAMPLE

例題

ソーシャルメディア · EXAMPLEオリジナル

ソーシャルメディアの情報流通の特性を踏まえた説明を次から選べ。

  1. 0

    利用者は受信者であると同時に発信者にもなり、推薦によって似た情報への接触が偏ることがある

  2. 1

    情報発信は管理者に限られ、一般利用者の投稿が別の利用者へ再共有されることはない

  3. 2

    元投稿を削除すると、転載先や保存済みの複製も連動して削除される

  4. 3

    推薦システムは異なる立場の情報を均等に表示するため、接触情報は偏らない

解答・解説を確認

正解0.利用者は受信者であると同時に発信者にもなり、推薦によって似た情報への接触が偏ることがある

解説

利用者間で情報が連鎖的に広がり、閲覧履歴等を使う推薦によって同質の情報へ接触しやすくなる場合があるといえる。一般利用者も投稿や再共有を行えることがソーシャルメディアの特徴であり、管理者だけが発信する媒体とはいえない。

出典
オリジナル

PRACTICE

ソーシャルメディアの問題に挑戦